ドラえもんの作者 藤子・F・不二雄先生の出身地「富山県」へ!

きままな旅

富山県の観光おすすめ

目的地は、岐阜県と県境の富山県南部。県境から車を10分走らせれば、有名な岐阜県の世界遺産「白川郷」があります。しかし、1度行ったことがあるので今回は素通り。富山県であるものを食べたくて、自宅から片道3時間ほどかけてドライブにいきました。


富山県といえば?

富山県は海産物の宝庫! おすすめは秋から冬の時期です

富山県北部には、天然のいけすと呼ばれる富山湾があります。暖流と寒流が流れ込む独特な地形により、日本海に生息する800種ある魚のうち500種の魚が生息。まさに海産物の宝庫と言われる理由です。私がおすすめする富山県の美味しい海の幸を紹介しましょう。

富山県のおすすめ海の幸➀ 氷見寒ぶり
富山県の観光 氷見寒ブリ

11月末~2月初頭の時期に、水揚げされる天然のブリに寒ブリがあります。日本各地で水揚げされる寒ブリのなかでも「氷見寒ぶり」は最も有名。氷見寒ぶりは、通常の寒ブリ以上に脂がのっていて非常に高値で取引されています。また、世界に輸出されているブランド魚の1つとしても注目されるほど。刺身は言うまでもなく絶品ですがしゃぶしゃぶや煮つけ、カマ焼きも負けていません。

◇富山県のおすすめ海の幸➁ 紅ずわいがに
富山県の観光 紅ずわいがに

「紅ずわいがに」は、名前の通り甲羅の赤さが特徴で水深800m以下の深海で生息しています。ずわいがによりも甘味が強くて、肉厚のボリュームある身はすばらしい。そして、濃厚なカニ味噌を十分に味わうことができます。「富山湾の朝陽(あさひ)」と呼ばれ、富山県の名産品として名が知られるほど。漁港と漁場の距離が近いので、その日に獲れた新鮮な紅ずわいがにをお店や旅館で堪能できます。

◇富山県のおすすめ海の幸➂ シロエビ
富山県の観光 白えび

「シロエビ」は主に富山湾でしか捕れないエビです。水揚げ直後は透明で、少しピンクが入った見た目がとにかくきれい。そんなシロエビは「富山湾の宝石」と呼ばれています。淡白でとろけるような甘みを持つ味わいのため刺身はもちろん、天ぷらやから揚げも絶品。おすすめは富山県にある道の駅「カモンパーク新湊」にある白エビバーガーです。多くのメディアに取り上げられるほど大人気。

◇富山県のおすすめ海の幸➃ ホタルイカ
富山県の観光 ホタルイカ

「ホタルイカ」は全国各地で水揚げされますが富山県のホタルイカは全くの別物。富山県のホタルイカは、ほぼすべて産卵期直前のメスです。お腹がぱんぱんに膨れて丸々と太っていることが特徴。産卵のために、たっぷりと栄養をたくわえているので味が濃厚です。獲れたてのホタルイカの刺身をはじめ、酢味噌あえや天ぷら、沖漬けなどどんな料理でもおすすめ。

◇富山県のおすすめ海の幸➄ ます寿司
富山県の観光 ます寿司

塩漬けしたサクラマスを酢で味付けした押し寿司が「ます寿司」です。昨今は全国のスーパーで販売されたり、駅弁としても見かけるようになりました。ます寿司は富山県が発祥で、郷土料理として親しまれています。ちなみに富山県の「ますのすしミュージアム」では、工場見学やます寿司の手作り体験が可能。ますのすしミュージアムにあるお食事処は、貴重なます寿司の出来立てを提供しています。

富山県は水がとてもおいしい。きれい

富山県は水がとてもおいしい。きれい。

富山県は環境庁が選定した「全国名水百選」に、全国最多の合計8カ所が選ばれています。富山県の水資源となる源は、標高3,000m級の山々が連なる北アルプス「立山連峰」の雪解け水。立山連峰に積もった万年雪から作られる雪解け水は、天然フィルターとなる扇状地を通って流れていきます。

水がきれいということは、食べ物はもちろんおいしい。きれいな水があるため美味しい野菜や山菜がよく育ち、きれいな川で育つ川魚はとても美味なんです。川魚の代表的な食べ方は、塩焼きなどとにかく火を入れた料理が多いでしょう。富山県には、定番を覆す驚きの料理があります。

富山県へ行った理由

富山県へ行った理由

それでは、富山県まで3時間かけてドライブした理由を明かします。実は大変貴重な「いわな」の寿司を食べるためでした。ピンク色の寿司が川魚のいわなです。川魚を生で食べることができる贅沢。いわなは、きれいな水がある環境で育つ繊細な魚です。富山県は水がきれいなので、川にはいわながたくさん。でも、川魚を生で食べるのは当たり前ではありません。丁寧な処理を施して、初めて生で食べれます。

いわな寿司を提供しているお店はいわな専門の料理店「五箇山旬菜工房いわな」で、富山県の「道の駅 上平ささら館」にあります。人気店のため、休日は終日行列が絶えません。今回は平日の午後14時頃に伺ったのですが、それでも先客が9グループいました。席について周りを見渡すと、必ずいわなの寿司が見えます。

でも、せっかく3時間かけてここまで来たのでいわなの寿司以外も食べてみたい。そこでメニュー表をチェックしました。美味しそうなメニューが並ぶなかで、目に入ったのが「いわなの唐揚げ」。塩焼きは定番ですが、唐揚げは食べたことがないというのが決め手になりました。写真の左上の揚げ物が、いわなの唐揚げです。

◆◇『五箇山旬菜工房いわな』https://gokayama-info.jp/archives/529
五箇山旬菜工房いわな

いわなの味

いよいよ、待ちに待ったいわなを食べることに。まずはいわなの寿司から食べ始めます。これは美味しい! 期待を裏切らない上品な味。食感は淡白でプリプリして、どことなく鯛に似ているような。いわなも白身魚だから、鯛の味に近いのかもしれません。富山のきれいな水で育ったいわなは、川魚特有のにおいが一切ない。生のいわなをしっかり堪能するために、あえて塩と醤油を交互につけて食べました。これで税込み1,000円程なので安い!

次にいわなの唐揚げを食べてみます。唐揚げは、いわな1匹を開いて頭と内臓を取り除いて揚げたもの。衣はサクサク、中はふっくらで刺さるような小骨もなくしっぽ以外全て食べれました。例えが難しいが上級な白身魚の唐揚げを食べているかのようです。お店に伺ったときには、絶対食べたほうがいい。

帰路へ

水がきれいで、自然がたっぷりの富山県。食べ物は美味しくて満足すること間違いありません。私がおすすめする富山県に、ぜひ一度足を運んでください。